和塾の看板企画「芝居茶屋」。今回も大盛況にて執り行いました。
芝居は「十七世・十八世勘三郎追善」の大歌舞伎。勘九郎さん、七之助さんはもちろん、仁左衛門・玉三郎・藤十郎・橋之助・扇雀・獅童・・・という豪華な出演陣で、寺子屋・吉野山・鰯賣。たまらない舞台です。
そして何よりのお楽しみが、和塾の催事初登場の「東京吉兆本店」でのお食事。自他共に認める日本の食文化の最高峰。『世界之名物日本料理』をスローガンに、近代和食の礎を創ったあの名店です。政財界の名士はもとより、皇族をもその贔屓顧客とする「ご紹介制・一見お断り」の館ですから、行きたくても簡単ではありません。和塾ならではの贅沢で貴重な機会。お食事の後は、お馴染み葛西聖司さんによる演目解説(これがまた楽しい)。東京吉兆でのひとときをたっぷりとお楽しみいただいた後、お車で歌舞伎座へと向かい。特等席で夜の部をご鑑賞いただきました。
これぞまさしく「最高峰の和文化体験」。和塾だけが可能な、これ以上ない豊かな時間でありました。
上の写真は、吉兆広間の釘隠し。素敵でしょ。この部屋には、たくさんの富士の釘隠しがあるのですが、もちろん全部異なる仕事です。名店は一度や二度の訪問では気づかない新たな発見が、いくつもいくつもあるものです。できれば年に何度かは足を運びたいものですね。