【和塾の芝居茶屋】東京吉兆本店の美食と七月大歌舞伎鑑賞

和塾だけの吉例企画「芝居茶屋」。
茶屋と芝居小屋を行き来し、美食と美酒、歌舞伎芝居と芝居噺、優雅にたっぷりと非日常に浸るのが江戸の頃の興行見物。和塾の芝居茶屋企画は、そんなお江戸のお大尽の贅沢なお遊びを現代に再現するまたとない企画であります。最高の茶屋・料理屋と、特別な芝居のお話し、最上等の御席での歌舞伎観劇。すべてが揃わないと、今大尽のみなさまの満足・納得は得られない。だから、これは「和塾だけ」。すべてを最高峰で並べるというのは、和塾にしかできないからです。和塾の「芝居茶屋」最高峰の和文化体験を提供する和塾ならではの看板企画であります。

銀座八丁目にひっそり佇む東京吉兆本店。看板も表札もない表玄関です。

和塾芝居茶屋・特別会席の献立。

和塾の芝居茶屋一番のお楽しみが観劇前のお食事。多数のリクエストにお応えして、自他共に認める日本の食文化の最高峰・東京「吉兆」本店をセットいたしました。『世界之名物 日本料理』をスローガンに、近代和食の礎を創った名店「吉兆」で、ミシュラン掲載を拒否しつづける本物の和食をご堪能。すっぽんも鱧も、夏野菜も鮎も、他店ではちょっと味わえない吉兆本店の食。至福のひとときであります。政財界の名士はもとより、皇族をもその贔屓顧客とする「ご紹介制・一見お断り」の名店は、足を踏み入れるだけで、背筋がきゅっと伸びる貴重な体験ですね。
ちなみに、冒頭の写真は、この季節だけ吉兆の床脇を飾る祇園祭りの山鉾です。小さいけれどとても精巧。京都の職人さんの手による作品です。

歌舞伎のお話しは、名調子・葛西聖司さん。

食後の歌舞伎噺は、お馴染みの名調子・葛西聖司さん。今回の舞台鑑賞の見どころ・勘どころをご参加の皆さまだけにお話しいただきました。実はこの、葛西・歌舞伎噺、和塾「芝居茶屋」企画の隠れた主役という話しもある。歌舞伎見物が、三倍も四倍もおもしろくなると毎回大評判。一度経験すると、これなしでの歌舞伎鑑賞ができなくなってしまう、という人が続出する講話なのです。

秘密の?お部屋に安置された道八のお多福さん。お宝です。

東京吉兆のコースターとマッチ。

表玄関の鬼瓦。

歌舞伎噺の後は、吉兆玄関に並ぶ黒塗りのハイヤーが、お客さまを歌舞伎座へ。劇場正面には和塾のスタッフが控え、車から降りたお客さまを歌舞伎座の御席へとご案内。歌舞伎座の座席は、もちろん和塾ですから最上等「トチリの真ん中」。なにもかも、最高峰にこだわる和塾の催事なのです。

歌舞伎座正面にて和塾世話人がハイヤーを出迎えます。

さて、七月の歌舞伎座、当代随一の人気役者が勢揃いの舞台でした。坂東玉三郎・市川海老蔵・市川猿之助・中村芝雀・市川中車。人気沸騰、あっという間にチケットは完売、の大歌舞伎であります。今回皆さまにご覧いただいた夜の部の演目は『一谷嫩軍記・熊谷陣屋』と『怪談牡丹灯籠』。これまた人気の二狂言。見どころいっぱいの夏の歌舞伎鑑賞でありました。

豪華でまたとない平成の『芝居茶屋』。今回も皆さまのご満足とご納得をいただきまして、お開きとなりました。