京の夏といえば、何と言っても「祇園祭」。今年、和塾の夏企画では「祇園祭」の催しを開催いたしました。
京都三大祭の一つ(葵祭、祇園祭、時代祭)であり、その上日本三大祭りの一つ(祇園祭、天神祭、神田祭)とも言われています。
山鉾の巡行が名高い為、巡行日の前後が祭の日と思われがちですが、七月中の一ヶ月に渡る壮大なお祭。
ハイライトでもある山鉾巡行というのは、 神輿渡御の前に、 町の邪気や穢れを山鉾で清め、祇園祭の主神である八坂神社の神様が通る道を作るために行うものだそうで、前祭では、八坂神社から神様の乗った神輿を四条の御旅所へお迎えするために、 後祭では八坂神社にお神輿をお帰しするために、 神輿が繰り出す「神輿渡御(みこしとぎょ)」の前に山鉾を巡行するのが本来の姿。
昭和四十一年から途絶えていた、後祭の山鉾巡行が本年、四十九年ぶりに復活すると言うので、いち早くこの巡行を観なくては…、という事になりました。
御池通りの老舗呉服店・おか善さんの二階に特別席を設えていただき、ジットリとした京都の暑さをしのぎながらの山鉾観覧。 今年の注目は何と言っても、元治元年(一八六四年)禁門の変による焼失以来、百五十年ぶりに山鉾巡行に復帰した「大船鉾」。
観覧席は山鉾の祇園囃子連中の高さとほぼ同じ、その臨場感は祭りの高揚感と一体となって、思わず声が出てしまうほど。
しんがりを行く「大船鉾」を見送った後は、祇園で一番由緒のあるお茶屋「一力亭」に座を移し、京料理の昼食をいただきながら、芸妓さん・舞妓さんの京舞や“虎虎”などのお座敷遊びで、夏の京都を堪能。
お土産は、もちろん「大船鉾」の飾り粽。厄病・災難除けの茅の輪がもともとの護符。茅を巻いたところから転じて「ちまき」になりました。