東博庭園の山桜を愛でながら〜木村宗慎師・花祭りの茶会を開催しました

4月8日は、花祭り・灌仏会。お釈迦様の誕生を祝う花祭りです。お釈迦様はネパール・ルンビニの花園で誕生し、その時には色とりどりの花が咲いていたと伝わります。キリストさまのお誕生日は祝うのに、お釈迦さまのお誕生日はスルーしがちな日本人を反省し、祝いの茶会を楽しみました。

会場は、東京国立博物館の庭園にある九条侯爵ゆかりの茶室。みなさまをお迎えした茶席の亭主は、気鋭の茶人・木村宗慎さん。茶の湯が初めての人も、数寄者・粋人も、すべてのお客さまにお楽しみいただける素敵な趣向でみなさまをおもてなしいただきました。

茶の湯のひとときは、広範な日本の文化を総合的に体験できる貴重な機会。世界的にも評価の高い和文化の象徴なのですが、肝心の日本人が意外に接する機会がない。和塾が継続的に取り組み、できるだけ多くの方にご体験いただきたいと願うテーマのひとつなのです。これをきっかけに、焼き物や書画、懐石料理や和装、季節の行事や作法、和の草木やたてもの、おもてなしの心や一座建立の意義にご興味をお持ちいただければと思います。