1962年 佐賀県有田町生まれ。1985年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科金工専攻を卒業後、陶芸作家・鈴木治に師事。1990年以降は、父であり人間国宝に認定された十三代今泉今右衛門のもとで家業に従事し、色鍋島を中心とする色絵磁器の陶芸技術を習得する。
2002年 39歳で十四代今泉今右衛門を襲名。初期の鍋島にある地紋・文様を研究する上で着目した伝統的な白抜きの技法「墨はじき」を基調にしながら、白化粧土を用いて繊細な白の濃淡を可能にした独自の技法「雪花墨はじき」へと発展させた。
また金工を学んだ経験から着想を得た「プラチナ彩」は周囲の光までも作品に取り込み、現代感覚にあふれた色鍋島の世界を表現している。
2014年に陶芸家としては史上最年少の51歳で、国の重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)に認定された。
今泉今右衛門
いまいずみいまえもん