1928年京都生まれ。天保3年(1832年)より代々、仁和寺御室御所の造園を担ってきた京都・嵯峨野にある造園業「植藤」の十六代目。
主な作庭の仕事は「国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部日本庭園」(1955年完工。イサム・ノグチとの協働)や、近年では「京都迎賓館庭園」(2002年)、寒川神社庭園(2007年)などがある。
「桜狂い」と称されながら、私財を投じて日本全国の桜の調査、苗の保存に尽くした祖父・十四代藤右衛門の志と情熱を継ぎ、「桜守」として国内外を飛び回る。
十四代から始めた桜の調査をまとめた『さくら大観』(紫紅社)『京の桜』(同)などの著書や、桜の関連書籍も多数。1997年にはユネスコ本部から「ピカソ・メダル」、99年には「勲五等双光旭日章」を受章。