大倉源次郎(おおくらげんじろう)
1957年、大倉流十五世宗家 大倉長十郎の次男として大阪に生まれる。父である十五世 故・大倉長十郎に師事。1964年、独鼓「鮎之段」にて初舞台。 1985年に、能楽小鼓方大倉流十六世宗家継承。 (同時に大鼓宗家預かり)
流派を越えて21世紀の能を考える「能楽座」座員。20代より通常の能公演はもとより、誰もが日本の伝統芸能である能と気軽に出会えるよう「能楽堂を出た能」をプロデュースし、「近鉄アート館能」「六甲アイランド能」「叶匠寿庵薪能」などを制作する。新作能 復曲能にも数多く参加。海外公演にも25ヶ国で延べ30ツアー以上に参加。子供向けの能楽体験講座なども各地で開催しており、財団法人 岡三加藤文化財団の助成を受け、三重県下の学校での囃子公演を継続している。 奈良県櫻井市の多武峰談山神社では鼓の産地であったことを顕彰し、小鼓体験教室「鼓魂の会」を開催し好評を得ている。2017年に、59歳の若さで人間国宝認定。
著書
大倉源次郎の能楽談義(淡交社)
能から紐解く日本史(扶桑社)