柳家権太楼

やなぎやごんたろう

三代目柳家権太楼(やなぎや ごんたろう)1947年1月24日東京都北区生まれ。本名、梅原健治。

落語協会所属、同協会相談役。出囃子は『金比羅』。明治学院大学法学部卒業。現在の落語界を代表する爆笑派。十八番の『代書屋』で知られる。

明治学院大学では、落語研究会で活躍。大学卒業後の1970年4月1日、5代目柳家つばめに弟子入り。前座名柳家ほたるを名乗る。前座時代には立川寸志、林家種平、林家公平の4人で「少女ふれんど」というバンドを結成しレコードを出している。
1974年9月に師匠つばめが死去したため、大師匠である5代目柳家小さん門下に直る。1975年11月に二ツ目昇進。柳家さん光と改名した。
1980年代の落語協会では真打昇進試験が導入されていたが、さん光には抜擢昇進のチャンスが与えられた。異例の「抜擢試験」が彼一人を受験者として行われ合格。1982年9月に18人抜きで真打に昇進し3代目柳家権太楼を襲名した。
2001年、落語協会常務理事に就任。2010年に退任。
趣味はゴルフと読売ジャイアンツの応援。愛称は「ゴンさま」。

1978年:NHK新人落語コンクール優秀賞
1980年:放送演芸大賞ホープ賞
1987年:若手演芸大賞
2002年:浅草演芸大賞金賞
2012年:芸術選奨文部科学大臣賞大衆芸能部門
2013年:紫綬褒章

著書に、『江戸が息づく古典落語50席』(PHP研究所〈PHP文庫〉、2005年2月)、『権太楼の大落語論』(彩流社、塚越孝・聞き手、2006年4月)、『落語家魂!-爆笑派・柳家権太楼の了見』(中央公論新社、長井好弘・編、2018年5月)、『心眼 柳家権太楼』 写真・大森克己(平凡社、2020年3月)がある。