片岡秀太郎

かたおかひでたろう

歌舞伎界きっての脇役であり上方歌舞伎を代表する女方。
1941年 大阪市生まれ。 十三代目片岡仁左衛門の次男。兄は五代目片岡我當。弟は十五代目片岡仁左衛門。屋号は松嶋屋。定紋は七つ割り丸に二引。替紋は追いかけ五枚銀杏。
1946年 京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台。
1956年 大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名。
上方色の濃い柔らか味のある女形として活躍する一方、父・十三代目片岡仁左衛門の側にいて数え切れないほど相手役をしたことから、和事系の立役でもお手本の芸を見せる。
養子である六代目片岡愛之助を盛り立てながら、上方歌舞伎塾出身者を中心とした若手たちに対しても、貴重な指導者として活躍している。
2019年 重要無形文化財保持者 (人間国宝) に認定される。
2021年 慢性閉塞性肺疾患のため逝去。