福原寛

ふくはら かん

福原流笛方。1967年愛知県生まれ。人間国宝福原流宗家 四世寶山左衛門師に師事。重要無形文化財江戸里神楽を、四世家元 若山胤雄師に師事。1990年、東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業。1991年、同大学院修士課程修了。1999年、第二回ジョイントリサイタル「笛と唄と」にて名古屋市民芸術祭審査員特別賞受賞。2004年、アテネオリンピック・シンクロナイズドスイミング日本チームのテーマ曲の演奏。2005~6年、十八代目中村勘三郎襲名披露興行に出演。

歌舞伎や日本舞踊会などの古典を中心とした演奏活動のほか、NHK古典芸能鑑賞会、国立劇場主催公演などの企画公演に出演、また能楽と歌舞伎囃子の融合を目指す。三響会にも初回から出演。他ジャンルの演奏家(インドバンスリーの巨匠ハリプラサード・チャウラスィアー氏、サムルノリの金徳珠氏、オイリュトミーの笠井叡氏など)や、語りや朗読とのコラボレーションなど様々な演奏表現にも積極的に参加。横笛「苑の会」主宰。
1992~1997年 東京産経学園講師
2006~2008年 国立劇場養成課講師、国立音楽大学講師

主な作品に、「まりつき」「越前竹人形」「木曽路」「花」「春潮」「汐まねき」「月見草」「空蝉」「宵月」「明月」「野分」「狐火」「怨鐘」「山月抄‐中島敦山月記より‐」「鬼子母」「天城の月」「月」「鬼阿闍梨」「和奈佐少女物語」(オイリュトミーと共演)他
著書に「篠笛の本」「篠笛曲集一」「篠笛曲集二」。CDに「日本の響き‐篠笛曲集」「笛‐四季を綴る」。