西川扇藏

にしかわせんぞう

西川流十世宗家
重要無形文化財「 歌舞伎舞踊 」 保持者(人間国宝)
公益財団法人 日本舞踊振興財団 名誉会長
公益社団法人 日本舞踊協会 名誉顧問

1928年6月22日、東京市下谷区(現台東区)生まれ。昭和8年に初舞台を踏み、昭和11年、日本舞踊西川流十世宗家を襲名七歳で十世西川扇藏を襲名し、宗家を継承する。西川流は日本舞踊の五大流派の一つで、その中でも最も古い流派の一つであり、初代生誕から三百余年の歴史を有している。
その後、一門の支えのもとで西川流の伝統技法の習得に務め、その表現力に磨きをかけた。古典作品の的確な表現に加えて、新作の振り付けや上演でも実力を示し、『重盛屏風』『七騎落』等を創作。また海外活動等を通じての日本舞踊の国際化に尽力している。その舞台成果は、平成3年に日本芸術院賞受賞、平成11年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定、平成21年に旭日小綬章受章をはじめ、数々の賞を受賞し、高く評価されている。