野村万作(のむらまんさく)
1931年 東京に生まれる
祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事
1934年 「靫猿」子猿役で初舞台
1950年 父の幼名「万作」を襲名
1953年 早稲田大学文学部国文学科卒業
1959年 主宰の「冠者会」が芸術祭奨励賞受賞
1963年 ワシントン大学客員教授として渡米
1964年 「冠者会」の「釣狐」で芸術祭奨励賞を受賞
1968年 「栗田口」で芸術祭奨励賞を受賞
1972年 能「定家」の間狂言で芸術祭優秀賞受賞
1973年 「武悪」「花子」のアドで芸術祭優秀賞受賞
1974年 ハワイ大学客員教授を務める「文蔵」で芸術祭優秀賞受賞
1976年 日本文化使節団として訪中
1977年 「釣狐を観る会」連続上演で芸術祭大賞を受賞
1979年 紀伊国屋演劇賞を受賞
1982年 「花子」で芸術祭優秀賞を受賞
1986年 法政大学観世寿夫能楽賞を受賞
1990年 日本芸術院賞、松尾芸能賞を受賞
1995年 紫綬褒章受章
1998年 坪内逍遙大賞を受賞
2002年 早稲田大学芸術功労者表彰受賞
2003年 ベスト・ファーザー イエローリボン賞受賞
2006年 朝日賞を受賞
2007年 重要無形文化財保持者に認定
2008年 練馬区名誉区民に選定 長谷川伸賞受賞
軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』 『秋江』『法螺侍』『敦〜山月記・名人伝〜』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。後進の指導にも定評がある。
『太郎冠者を生きる』(白水社)
『狂言者三人三様 野村万作の巻』(岩波書店)
写真集
『「ござる」狂言師 野村万作の藝』(講談社)
DVD
『狂言でござる 野村万作狂言集 第1巻〜第4巻』(角川書店)
『狂言師野村万作・野村萬斎 ~伝え受け継ぐもの~』(NHKエンタープライズ)
『「狂言劇場」野村万作+野村萬斎その壱〜その弐』(コロンビアミュージック)