野澤錦糸

のざわきんし

4代目錦糸の弟子で野沢錦彌、4代目錦糸没後、5代目鶴澤燕三の預かり弟子。1998年に5代目錦糸を襲名。 文楽研修生出身で初めて大名跡を襲名した。
長らく7代目竹本住大夫の三味線を務める。
2011年、芸術選奨文部科学大臣賞(演劇部門)、日本芸術院賞受賞。 2013年、紫綬褒章受章。

1957年 東京都生まれ。
1976年 東京都立北高等学校卒業。国立劇場文楽第3期研修生となる。
1978年 研修修了後、四世野澤錦糸に入門、野沢錦彌を名のる。東京国立劇場において、「生写朝顔話」『大序』を勤め、初舞台をふむ。
1988年 半沢格になる。
1989年 師匠の死去により、五世鶴澤燕三の預かりとなる。
1996年 竹本住大夫の三味線を勤める。
1998年 大阪国立文楽劇場にひきつづき、東京国立劇場において、「伊賀越道中双六」の『沼津の段』を演奏し、五世野澤錦糸を襲名。

受賞歴
1997年 第16回(平成8年度)国立劇場文楽賞優秀賞
1998年 第48回(平成9年度)芸術選奨文部大臣新人賞
2001年 第20回(平成12年度)国立劇場文楽賞優秀賞
2009年 第28回国立劇場文楽優秀賞
2011年 第61回芸術選奨文部科学大臣賞、第67回日本芸術院賞
2013年 紫綬褒章
2014年 国立劇場文楽賞文楽大賞