開催しました〜京野菜の収穫体験と採れたて野菜で美山荘の昼餉

「いただきます」の言葉は、肉・魚・野菜など食材のいのち、豊かな恵みを育む自然、食卓に並ぶまでに携わったすべての人への感謝の心を表す日本独自の素敵な挨拶ですよね。でも食用にされる食料の約3分の1が廃棄物になっている現実を考えると、近頃はいただきますの心がいささか薄れてきているのかもしれません。

そこで、和塾では今年、「いただきますの心意気を思い起こす一日」として、京都の旬野菜の収穫体験を実施しました。もちろん、最高峰の日本文化体験でご愛顧いただいている和塾ですから、ただの収穫体験だけではありません。採れたての野菜は、京都を代表する料理人に調理していただき、いのちの恵みをいただくという、心も身体も胃袋も満足で贅沢なひとときをお過ごしいただきました。

京都を代表する料理人といえば、京都洛北、花脊の里山で歴史を紡ぐ「美山荘」四代目主人の中東久人さん。立原正秋や白洲正子らも虜にした摘草料理は、店前でとれる川魚と四季の野草を取り合わせた美山荘の名物で、これを目当てに国内外の食通が足繁く通います。

当日朝9時過ぎに京都駅にお集まりいただいた皆さまとともに、中東さんのご案内で美山荘の畑や上賀茂十三石山の契約農家へ。野山の心地よい空気を胸いっぱい吸いながら、中東さんの的確なアドバイスの下、賀茂茄子や鷹峯とうがらしなどを収穫しました。

収穫ができたら美山荘へ。
中東さんの手により逸品料理へと昇華した収穫野菜を昼食でいただきました。鮎や若狭ぐじなど旬の魚もふんだんに。口に入れた途端、あまりの美味しさに自然と感謝の念が出てくる至高の料理を堪能しました。